不妊の要因は女性側だけなのでしょうか?

不妊に悩む夫婦

不妊で悩む夫婦において、女性側が責任を感じている書き込みを見ることがありますが、
不妊の原因は男性側にある場合も多いです。不妊検査はかならず夫婦でやりましょう。
これが私の意見です。我が家の場合、私に不妊の要因がありました。


男性不妊のよくある要因

男性側の不妊要因の90%以上が以下の3つに由来するそうです[1]。

1.無精子症:精液中の精子の数がゼロ
2.乏精子症:精液中の精子の数が少ない
3.精子無力症:精液中の精子の運動率が悪い


男性の不妊検査ってなにするの?

ご想像の通りだと思いますが、クリニックに精液を提出して分析してもらいました。分析する朝に採取した精液を提出するだけです。採取した後は疲れたので会社を午前休にしました、笑


私の場合・・・

自分は前述の不妊要因の2と3でした。通常の精子数の6割程度と少なく、精子の直進率(前進運動率)が20〜30%と低いとのことでした。WHOマニュアルによると正常下限以下で、自然妊娠の可能性は非常に低いレベル[2]です。原因は不明・・・。この時点でタイミング法はあきらめて、顕微授精をすることに決めました。クリニックの先生から「タイミング法も可能性がないわけではない。ただし時間を考慮すると、お金に余裕があるなら顕微授精から体外受精へと進んだ方がよい」と助言され背中を押されました。


結果的に顕微授精では結果が出ず、体外受精で双子を授かることができました。結果が出たから言えることなのかもしれませんが、早期に不妊検査をして方針を判断したことは成功だったと思っています。夫の自分にも不妊の要因があると分かることで、妻が大きな悩みを抱え込むことも防げたのではないでしょうか。


というわけで、不妊に悩む夫婦は早めに不妊検査を夫婦で行うことを勧めたいです。謎に検査に消極的な男性もいますが、恥ずかしいんでしょうかね。妻だけ検査というのはフェアじゃありません。不妊はセンシティブだけど避けてはいけない重要な夫婦の悩みだと思うので、夫婦で手を取り合って乗り切っていきたいですね。



◆出典


<2020年8月14日追記>
イギリスのブリストル大学の研究チームも論文内で「不妊症の半数以上は、男性側に要因がある」と述べています。精子の運動の研究を通じて、不健康な精子を特定することで不妊治療につなげられると考えているようですね。科学ってすばらしいですね。


ジャーナル名:Science Advances



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